人材紹介業界|AI x RPA|導入事例
【導入事例】株式会社 日本メディカルキャリア様 「RPA導入で業務時間を月間190時間削減-人材登録者数もアップ!」
Category: 人材紹介業界|AI x RPA|導入事例
Date: 2019.01.28
株式会社 日本メディカルキャリア
https://www.nihon-mc.co.jp
代表取締役 落合 宏明様
営業企画室 志水 慎太郎様
「あなた以上にあなたのキャリアを考える」が私たちの信条
―御社の事業内容について教えてください
落合:株式会社キャリアブレインが、創業以来20年に渡って培ってきた「転職支援事業」を引き継ぎ、MRT株式会社グループの一員としてスタートしました。
「あなた以上にあなたのキャリアを考える」を信条に、医師・薬剤師をはじめとする、医療従事者の皆さまの「キャリア形成支援」をしています。
今後は「ライフ形成支援事業」を立ち上げ、従来の「キャリア形成支援」にとどまらず、医師・薬剤師の皆さまの「転職後の人生」も含めて一緒に考える、人生のパートナーとして成長していくのが目標です。
導入前は、求人情報のWebサイト掲載作業に「月間200時間」
登録者エントリーの機会損失につながることも
―RPAを導入する前の業務の状況と、その時お持ちだった課題について教えてください
志水:重要な業務の1つとして、キャリアコンサルタントが医療機関からお預かりした求人情報を、提携している求人ポータルサイトに掲載する作業があります。
この情報を見て、医師や薬剤師の皆様より問い合わせをいただき、そこから私たちの転職支援活動が始まります。
求人ポータルサイトの情報は、サービスの入り口となりますので、内容はもちろん、鮮度やスピード感が非常に大切です。
しかし、入力作業のボリュームが多く、8つある求人サイトへの登録作業に、正社員が3名体制で月間200時間かかってしまうという状態でした。
このため、入力待ちが発生し、掲載までに2週間~最大1か月もかかってしまうこともありました。
その結果、新着求人が掲載できていないことに対しての登録者エントリーの機会損失、そして、ご応募いただいた時に既に募集が終了してしまうなどの課題が発生しました。
非常に重要な業務ですので、時間をかけてでも行うのは当然だと思っていましたが、何とか業務の効率化と作業時間の短縮はできないかと考えていました。
業界知識と技術力、スピード感が導入の決め手に
―RPAの導入を検討するきっかけは何ですか?
志水:RPAについて調査をしている最中、人材業界に強みを持つ御社の『ROBOTOS for Agent』をご紹介いただいたのがきっかけです。
「導入すれば入力作業がほとんどなくなる」とすぐにイメージができ「それはすごい!すぐに導入したい!」と思いました。
もう即決で話を進めました(笑)。
それだけ、この業務のボリュームが多く、問題も抱えていたので、早急に対策したかったのです。
―最終的に弊社で導入決定されたポイントや理由は何ですか?
落合:御社は、人材業界に詳しく、業務知識とシステムの技術力があるため、スピード感をもって導入対応してもらえることが決め手となりました。
人材業界に精通しているので、やりたいことをすぐに理解してもらえ、実現する上で、私たちの思いつかなかったアイディアも出してくれました。
人材業界とシステムの両方に詳しい会社というのが貴重だと思います。
代表取締役 落合 宏明様
導入後は、作業時間「95%短縮」!登録者数やお問合せも増加
―RPA導入後、業務はどのように変わりましたか?もともとお持ちだった課題は解決しましたか?
志水:それまで3名で1か月あたり200時間かかっていた業務が、1名で1か月あたり10時間程度で完了するようになりました。時間にして95%の削減です。
さらに、鮮度の高い求人情報をタイムリーに掲載できるようになりました。
導入前は掲載することで精一杯だったのが、掲載エリアや求人タイトルなど、掲載情報の質を上げることに力を割くことができるようになりました。
その結果、あくまで感覚ですが、登録者数やお問合せが増えたように思います。
また、人間だと、どうしても起きてしまうヒューマンエラーがロボットならゼロになり、作業も正確なので安心して任せられるようになりました。
「作業する組織」から「考える組織」に変化
―その他に導入メリットはありましたか?
落合:空いた190時間を頭を使い考える業務に使えるようになり、「作業する組織」から「考える組織」に変化しました。
そこから、新規事業である「ライフ形成支援事業」の企画が生まれ、事業を進めることができました。
新しい売り上げと利益が創出できたことが大きなメリットです。
志水:今までのポータルサイトへの登録業務は作業であって仕事ではなかったということに気づきました。
メンバーの中にも、考えることが人間の仕事であり、単純作業はロボ化できないか?という視点や意識が生まれました。
新規事業においてもその視点が活きています。
営業企画室 志水 慎太郎様
ロボット化のコツがつかめ、他業務にも導入を検討中
―導入時にご苦労されたことはありますか?
志水:人間が業務を行う手順を、ロボットが行いやすい手順に作り変える部分は、運用方法も含め、御社の助言をもらいながら進めていきました。
最初は戸惑うこともありましたが、最後の方は適切なロボット化のコツがつかめてきて、難易度の高い求人サイトへの対応もスムーズにできるようになりました。
―今後、RPA化をされる予定の業務はありますか?
志水:キャリアコンサルタントが獲得した求人を自社システムへ登録する作業についても、ロボット化したいと考えています。
そうすれば、求人を獲得してから、データベースへの登録、サイトの掲載まで、完全自動化が実現します。
また、請求書発行や売上入力など、経理業務にも導入できないか検討したいです。
―最後に弊社に期待されることがあればお聞かせください
志水:御社は、人材業界の業務に精通しているので、スピード感をもって業務のカスタマイズを行ってくれることが強みだと思います。
また、時折、我々にとって有益な情報をデリバリーしてもらえるので、いつも楽しみに待っています。
今後、RPA化する業務もあると思いますので、引き続き業務効率化に協力いただけることに期待しています。